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  3. ティーバッグの安全性 (1)

ティーバッグの安全性 (1)

分類:
  • 🔬紅茶と科学

contents
  • はじめに
  • 1.そもそもの始まり
  • マイクロプラスチックとナノプラスチックとは?
  • ティーバッグの実験
  • 2.製茶会社の見解
    • ある製茶会社のQ&A
    • 伊藤園の取り組み
  • 3.ティーバッグの素材
    • 一般的なティーバッグの素材
    • 不織布
    • 不織布の原料
    • 不織布の廃棄

はじめに

2025年3月31日~4月2日の3日間にかけてnoteに『紅茶と科学 ティーバッグの安全性』という記事を書きました。

くまが思ってもいない反響を頂いて嬉しかったのですが、同時に「子供に読ませたけどよくわからないといわれた」とか「子供にわかるようなこの問題を扱っている本などを知りませんか」などのお声も頂戴いたしました。

そこで「ある程度厳密性は犠牲にして、その代わりわかりやすさを追求する」という方針で書き直してみることにしました。

尚、厳密なところを知りたい人の為に元の記事(紅茶の発展的研究に同じタイトルで掲載してあります)を参照できるように章立ては同じにしました。


1.そもそもの始まり

2025年1月21日のヤフーニュースに『紅茶のティーバッグから大量のマイクロプラ。腸細胞から吸収される可能性も』(新しいタブで開きます) という一つの記事が載りました。同様の記事が2025年2月22日のFigaro・jpに『ティーバッグががんのリスクを高める? 細胞への影響を研究者が指摘。』(新しいタブで開きます)という記事が、3月21日にELLEが『ティーバッグに大量のマイクロプラスチック、研究で明らかに』(新しいタブで開きます)
という記事を取り上げました。

それらによると、ティーバッグからはマイクロプラスチックやナノプラスチックが大量に放出される、という問題があると言うことが書かれています。

そこで、ここでは「ティーバッグは安全なのか?」ということをお話していきたいと思っています。


マイクロプラスチックとナノプラスチックとは?

マイクロプラスチックもナノプラスチックも小さなプラスチックの粒のことです。どのくらい小さいかというと、

マイクロプラスチック
5mm~1µm(マイクロメートル / 1/1000mm)

ナノプラスチック
1µm~1nm(ナノメートル / 1/1000000mm)

です。

マイクロプラスチックとナノプラスチック
マイクロプラスチックとナノプラスチック

ティーバッグの実験

まず、大前提の話ですが、基本的にすべてのティーバッグやお茶パックはプラスチックでできています。

ティーバッグをお湯に入れた時にティーバッグのプラスチックが少し壊れてたくさんのマイクロプラスチックやナノプラスチックがお茶の中に放出されます。簡単に言えば、ティーバッグが熱いお湯で壊れて小さい破片が大量にお茶に混ざる、ということです。

スペインのバルセロナ自治大学という所で行われた実験だとティーバッグで入れた紅茶1滴(1ml)の中に

多いものだと約12億個、少ないものでも818万個

のプラスチック粒子があったそうです。これは「1滴に」ですからティーカップ1杯だと

約2400億個のナノプラスチック

を紅茶と一緒に飲んでいることになります。アメリカ化学会でも同様の実験が行われ、同じ結果が出ています。

ティーカップ1杯イメージ図
ティーカップ1杯イメージ図

2.製茶会社の見解

詳しい話に入る前に、実際にティーバッグを作っている会社はどのように考えているのかちょっと実例を見てみましょう。

ある製茶会社のQ&A

Q.ティーバッグのお茶を毎日使っていますが、マイクロプラスチックが溶け出すことはありませんか?

A.食品衛生法に基づいた資材の溶出試験において、問題ないことを確認しています。

と、あります。でも、溶けだしているか、溶けだしていないかを答えないで上手く逃げています。もっとはっきり言えば「溶けているけど食品衛生法の範囲内です」と言っているだけなのです。そして今問題になっているのは今まで無視できるとされていた量のマイクロプラスチックやナノプラスチックなのですから、食品衛生法の規定は無意味なのです。

食品衛生法の規定は時代にあっていない(くま作)
食品衛生法の規定は時代にあっていない(くま作)

伊藤園の取り組み

それに対して伊藤園は2020年3月10日に『「お~いお茶 緑茶」ティーバッグに植物由来の生分解性フィルターを採用 4月13日(月)販売開始』(新しいタブで開きます)で「日本初となる植物由来の生分解性フィルターを採用」と発表しています。

そして「生分解性フィルターがポリ乳酸であることを明記」しています。ポリ乳酸については後で詳しく扱いますが、医療現場で手術の時に使う、いわゆる「溶ける糸」の成分と同じような1970年から安全性が確認されているものです。

このように同じ製茶会社でも会社によってこの問題に対する取り組みなどは大きく違うのが現状です。

手術で使われる溶ける糸と同じというイメージ (いらすとや)
手術で使われる溶ける糸と同じというイメージ (いらすとや)出典:いらすとや / 出典URL(新しいタブで開きます) / みふねたかし

3.ティーバッグの素材

一般的なティーバッグの素材

代表的なものには

・ナイロン
・ポリプロピレン
・セルロース
・不織布

があります。このうち、最初の3つはすでにマイクロプラスチックやナノプラスチックが出ることがわかっています。では不織布はどうでしょうか。

不織布

不織布は、プラスチックではなく繊維と見なされるそうです。ただし、不織布の原料にはプラスチックの一種のポリエステルやポリプロピレンなどが使用されているので、不織布マスクなどはプラスチックごみとして分別されます。変な基準ですね。

不織布の原料

不織布の原料は、天然繊維と化学繊維の2つに大きく分類されます。
天然繊維の不織布は、綿のガーゼなどです。でも、一般的には化学繊維が原料です。不織布で最も多く使われているのはポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンです。

ポリエステル(PET)は、ペットボトルと同じ素材です。
ポリプロピレン(PP)は、化学繊維の中で最も軽く、水にも浮くほどです。
ポリエチレン(PE)は、レジ袋の原料として一般的ですが、不織布にも利用されています。

プラスチック素材のティーバッグはレジ袋やペットボトルと同じ素材です。 (いらすとや)
レジ袋やペットボトルと同じ素材 (いらすとや)

不織布の廃棄

化学繊維による不織布は自然に分解されるのが難しいものです。例えば不織布のマスクが自然に分解されるには、東大の研究によると約450年かかるそうです。

なので不織布はプラスチックだといえます。またプラスチックなのですからマイクロプラスチックやナノプラスチックが不織布からも出る可能性があります。

マスクが分解されるには450年必要 (いらすとや)
マスクが分解されるには450年必要 (いらすとや)

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