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🐍概要🧊
ジェリード・イールズ(Jellied Eels/ゼリー寄せウナギ)はロンドン東部の伝統料理です。これは、ウナギを煮て煮汁ごとゼリー状に冷やした保存食です。現代では珍味・郷土食扱いになっています。
19世紀のテムズ川には大量のウナギが生息していました。なので、ウナギが極めて安価に手に入ったので普及しました。当時の貧困層や港湾労働者向けの高タンパク保存食です。ロンドンの下町地域イーストエンドの「コックニー文化」に根ざす庶民のソウルフードです。
🫖紅茶との関係
食事中に紅茶を飲むよりも、食後に紅茶で口直しという話が多いです。ウナギの濃厚さを流すには、アッサムやケニアなどの強い紅茶が効果的です。
🧸くまの一言
これ、正直に言って、どう見てもおいしそうに見えないのです。半透明のゼリーの中に、うねったウナギの切り身が浮かんでいるところからして食欲を刺激しません。さらに視覚的に「生きてるように見える」ことすらあります。
白身魚的な見た目ではなく、煮たことでくすんだ灰色〜緑がかったトーン、これはもう「ゼリーの中のなにか」にしか見えないのです。
現代の若いイギリス人に聞いてみたところ「子どもの頃以来食べてないよ」とか「祖父母の家に行くとこれ出されたけど、正直苦手」というような人が多数派を占めました。
