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概要
ベースノートとは、持続が長く、余韻を支える香りのことです。甘さ・コク・温かみを与えます。紅茶ではバニラ、カラメル、ココア、スパイスなどの香りがこれに当たります。
同義/別表記:ボトムノート、base note
詳説
香水用語からの流入
ベースノートとは、元々は香水用語で、香水やフレグランスで、トップノートやミドルノートが蒸発した後に残る、最も持続性が高く、香りの基礎となる部分のことです。香りに深みや奥行きを与える役割を担います。最も長く残り、香水の最終的な印象を決める重要な要素です。
紅茶では、フレーバーティーのバニラなどが代表的なベースノートです。
分子例
バニラの香りの主要な成分のバニリン、バニラに似たパウダリーで甘い香りで日本人には「桜餅の香り」といった方がわかりやすいクマリン、ワインのような香りやバニラの香りを合成するときに使われるグアイアコール誘導体などがあげられます。
設計
トリアセチン等の高沸点キャリアで尾を保持します。過多だと重たく鈍い印象になってしまうのでその按配が大切です。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: Vanilla and malt form a gentle base note that lingers with milk.
和訳: バニラと麦芽がやわらかなベースとなり、ミルクとよく残ります。
🧸くまの一言
紅茶の茶葉の香りより、フレーバーの方が強い紅茶やミルクティーなどに合うフレーバーティーなどにベースノートがしっかりしたものが多いです。ちょっと変わった香りのフレーバーティーにもこのタイプが多いように感じます。