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概要
トップノートが落ち着いた数十秒~数分後に中心となる香りのことです。茶そのものの個性(フローラル/フルーティ/スパイシー)を感じさせる香りです。
同義/別表記:ハートノート、heart note、 middle note
詳説
香水用語からの流入
ミドルノートは、香水用語から流入した言葉です。香水を肌に付けてから数十分~数時間後に香り立つ、香水の中央部分をなす香りのことをさします。トップノートの次に現れ、香水の全体的な印象やテーマを伝える重要な役割を持ち、「ハートノート」とも呼ばれます。
揮発性が中間的な香料が使われ、香水のイメージを決定づける中心部分となります。
紅茶への添加物としての分子例
スミレの花のような香りを持つβ-イオノン、穏やかなバラ様の芳香があり、バラのエッセンシャルオイルの75%を占めるフェニルエタノール、ダージリンティーのマスカテルフレーバーで重要な役割を果たすリナロール、桃やココナッツのような香りをもつラクトン類 などがあげられます。
設計
基茶の選定と香料量のバランスが要です。ここが好みを左右しやすいからです。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: A rosy middle note from phenethyl alcohol fills the cup after the citrus fades.
和訳: フェニルエチルアルコール由来のローズ系ミドルが、柑橘の後に広がります。
🧸くまの一言
ミドルノートが紅茶のメインの香りになります。フレーバーティーなどでも、このミドルノートを中心に設計されることが多いです。これはあくまでもくまの個人的な感覚ですが、フレーバーティーの中でもフランスのフレーバーティーは特にミドルノートを重視している気がします。