pH
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概要
pH(ピーエイチ/ペーハー)とは、水や溶液が酸性かアルカリ性かを示す「状態の指標」であり、紅茶の味や良し悪しを直接決める数値ではありません。
pHとは何か
pHとは、水溶液中の酸性・アルカリ性の度合いを示す数値指標です。
- 数値が低い → 酸性
- 数値が7 → 中性
- 数値が高い → アルカリ性
重要なのは、pHは「その瞬間の状態」を示すものであり、性質の強さや持続性を示す言葉ではないという点です。
アルカリ度との違い
pHは、しばしばアルカリ度と混同されますが、両者は役割が異なります。
- pH → 今、どういう状態か(数値)
- アルカリ度 → その状態を保とうとする力・性質
同じ pH であっても、
- 条件変化に対する反応
- 抽出時の挙動
は、アルカリ度によって大きく異なります。
🧸 pHは「表情」、アルカリ度は「体質」と考えると分かりやすいです。
紅茶との関係
紅茶抽出において pH は、
- 色
- 渋味
- 香りの立ち上がり
に影響を与える一因ではありますが、pHだけで紅茶の味を説明することはできません。水質・抽出条件・茶葉の性質と
常にセットで考える必要があるからです。
ISO・分析文脈での位置づけ
ISO分析文脈では、pH は
- 抽出条件の管理項目
- 比較・再現性確保のための数値
として扱われます。ここでの pH は、
- 味の評価
ではなく - 測定条件の一部
です。
読み方について(補足)
日本ではかつて、
- ペーハー
という読み方が一般的でしたが、現在は国際的な表記に合わせ、
- ピーエイチ
と読むことが多いです。
これは正誤の問題ではなく、学問の輸入経路と標準化の違いによるものです。
よくある誤解
- pHが高い水=良い紅茶
- pHを調整すれば味が安定する
- pHがすべてを説明する
pHは説明の入口にはなりますが、結論ではありません。