シードケイク
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概要
シードケイク(seedcake; seed cake)とは、キャラウェイシードを混ぜ込んで焼かれる英国の伝統的なケイクです。強い甘味よりも、香りと落ち着いた風味に特徴があります。
特にヴィクトリア朝に広く親しまれ、家庭で繰り返し焼かれてきました。
紅茶文化における位置
シードケイクは華やかな菓子ではありません。
しかし重要なのはその役割です。シードケイクは保存がきくため、
「誰かが来たときのために用意しておく」
「切り分けてすぐ出せる」
という家庭的合理性を備えていました。日常と来客の境界に置かれた菓子であり、紅茶文化の「構えすぎない歓待」を象徴します。
文化的補足
キャラウェイは古くから消化を助ける種子として知られていました。
重たい食事の後に供されることもあり、食後の紅茶との相性が良い菓子とされてきました。
中世以降、20世紀初頭まではイングランドで最も好まれたケイクの一つでしたが、現代では必づしも好まれていません。
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