タンニン(tannin)
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概要
タンニン(tannin / tea polyphenols)は、茶の文脈ではポリフェノール(polyphenols)の旧称的総称として使われます。渋味・収れん感をもたらすポリフェノール群の総称です。紅茶ではカテキン類とその酸化生成物(テアフラビン/テアルビジンなど)が主です。紅茶の全成分の約1割~2割程度がタンニンです。特に、未熟な果実や種子、葉、樹皮などに多く含まれています。乾燥葉中の占有率は顕著に高く、製法・等級で幅があります。
・同義/別表記:茶タンニン/茶ポリフェノール

関連規格/典拠
総ポリフェノール/カテキン定量(比色・HPLC等)
定義メモ
誤解されることが多いですが「タンニン=カテキンそのもの」ではありません。茶ではカテキン類とその酸化重合体を含む広い呼称として歴史的に使われています。
官能
渋味・ドライ感の主因です。抽出時間・湯温・葉の細かさで溶出が増え、ミルク中のタンパク質と結合して渋味が和らぎます。
色との関係
酸化で生じるテアフラビン(明るい赤)とテアルビジン(濃い赤褐)が水色に寄与しています。
健康文脈
酸化還元能が語られますが、飲用は嗜好・体質に応じて適量が基本です。
🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)
英文: Tea ‘tannin’ broadly refers to polyphenols—catechins and their oxidation products.
和訳: 茶のタンニンは広くポリフェノール(カテキンとその酸化生成物)を指します。
英文: Longer, hotter infusions extract more polyphenols and increase astringency.
和訳: 高温・長時間の抽出はポリフェノール溶出を増やし、渋みが強まります。
英文: Milk proteins can bind tea polyphenols, softening perceived astringency.
和訳: ミルクのタンパク質が茶ポリフェノールと結合し、渋みの体感を和らげます。