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ティーインフューザー(Tea Infuser)とは、茶葉を内部に封じて湯に浸出させるための紅茶器具です。ポットやカップの中に直接入れ、抽出が終わったらそのまま取り出すことができます。主に個人使用や簡便性を重視する場面で使われます。
形状と素材
- 形状
ボール型、筒型、かご型、動物型など多様 - 素材
金属(ステンレス)、シリコン、陶器、竹製など - 多くはチェーン付きやハンドル付きで取り出しやすい構造になっている

吊り下げやカップの縁に掛けられる形状です。茶葉が広がりやすく、抽出効率も高いです 。

持ち手付きでポッドやカップにそのまま差し込むタイプです。金属製で耐久性も高いです。

球体に茶葉を入れる伝統スタイルです。小さめサイズの茶葉用で携帯にも便利です。

ティーポットの形などデザイン性を重視したタイプです。ギフトやライフスタイル用途にも適したアイテムです。くまもちょっとしたプレゼントによく使います。
スロースロー

sloth sloth(スロースロー)のティーインフューザーです。sloth(スロース)はナマケモノのことで、茶を淹れるティーインフューザーが、ナマケモノの形をしているので “スロースインフューザー”なのです。これはユーモアや癒し系雑貨として人気があり、“スロースロー”と愛称のように呼ばれることもあります。ナマケモノが両手でカップの縁にぶら下がるようにして、腹部が茶葉のホルダーになっています。そしてお湯を注いだカップに「ゆる〜く」ぶらさがる姿がシュールでかわいいとも言われています。
現代的なティーインフューザーの中でも、「デザインで癒しや遊び心を演出する系統」で「急がず、丁寧にお茶を楽しもう」という“スローライフ”の象徴としても登場することがあります。機能性より「存在感」で選ばれる道具とも言えます。近年の「遊び心ある茶器」や「セルフケア文化」において象徴的存在となりつつあります。
使用法
カップやティーポットの中にインフューザーを入れ、茶葉を一定量入れてから湯を注ぎます。抽出時間をコントロールすることで、紅茶の濃さや香りを安定的に再現できます。主に一人分または二人分の抽出に適しています。
自由抽出と制御抽出の比較
ティーインフューザーは、制御抽出の代表的器具です。
これはティーポットとストレーナーを用いた自由抽出に対する概念で、抽出範囲・時間・湯との接触を器具の構造によって制限するものです。
文化的意義
ティーインフューザーは、現代の個人化・合理化された紅茶文化の象徴でもあります。ですので職場、書斎、移動中などでも手軽に紅茶を楽しむための手段として普及しています。かつての“儀礼としての紅茶”から“自己完結型のティータイム”へと文化的な移行を示す道具だといえます。
関連項目
ティーストレーナー(Tea Strainer)
ティーポット(tea pot)
自由抽出(free extraction)
制御抽出(controlled extraction)