トリアセチン

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概要

トリアセチンは、食品用溶媒・可塑剤として用いられる高沸点キャリアです。沸点が高いので揮発がゆるやかで、香りの尾(ベース)を支える設計に向いています。

同義/別表記:グリセリン三酢酸エステル、triacetin 、glycerol triacetate


詳説

特性

脂肪臭、苦味があります。エタノールより残留しやすいため、トップは精油+ティンクチャー等で補うとバランスが良いです。

食品添加物(INS番号1518)として、主に乳化剤や溶剤、ガムベースとして使用されます。キャンディー、ガム、ベーカリー製品などで使われ、食感の向上や成分の安定化に役立ちます。また、アメリカ食品医薬品局(FDA)によりGRAS(一般に安全と認められる)物質に分類されており、日本の食品添加物としても指定されています。

取扱

密閉容器で遮光・常温保管します。

表示

各国の添加物基準に従って表示します。日本では「トリアセチン」または「グリセロールトリアセタート」と表示されます。


🫖紅茶文脈での使い方(英語短文)

英文: We used triacetin as a carrier to anchor vanilla notes while keeping the top clean.

和訳: トリアセチンをキャリアに使い、バニラのベースを支えつつトップをクリアに保ちました。

英文: Switching from ethanol to triacetin may require a slightly lower dosage and longer resting.

和訳: エタノール→トリアセチンに替える場合は、添加量を少し下げ、馴染ませ期間を長めにすると安定します。


🧸くまの一言

トリアセチンはいろいろな用途に使われますが、一番わかりやすい使い方としては「香りを長持ちさせる」目的です。実際トリアセチンにエッセンシャルオイルなどを溶かし込むと、ものによって差はありますが香りが長持ちします。

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