bloom

  • 読み:ブルーム
  • 主訳:花が咲く
  • ISO準拠

🗂️ Term: bloom(Appearance)
🏷️ 日本語訳(原義): 花が咲く、花盛り
🔸 ISO 6078文脈による和訳:艶(つや)、(乾燥茶葉の)自然な光沢
📘 定義: 乾燥茶葉表面に見られる自然で上品な光沢やビロード状の被毛感のこと。芽(tip)の産毛や表皮が損なわれず、整った製茶と新鮮さを示す目安。
📚 分類: 外観記述語/品質評価用語
📖 登場規格: ISO 6078(紅茶語彙規格)

contents

📝 定義(Definition)

製茶後の乾燥茶葉がくすまずに生き生きとした光を帯びて見える状態のことです。芽(tip)の産毛(pubescence)や表面構造が保たれていると現れやすく、dull(鈍い/くすんだ)の対概念として扱われます。


📚 説明・背景(Explanation / Background)

由来

若い芽の微細な毛(down)や、過度に擦れていない表皮が光を柔らかく反射することで生じます。

製法との関係

オーソドックス製法でホールリーフ系(OP〜TGFOP など)ほど顕著です。CTC は強い破砕で表面が崩れ、bloom が出にくい傾向があります。

工程管理の指標

過度な揉捻・搬送での擦れ・湿気の吸収・長期保管は bloom を損ね、dull な外観に寄りやすい。

tip との関係

golden tips / silver tips を多く含むロットは、golden/silvery なブルーム感が強く見えることがあります。

意味の誤用注意

チョコレートの “fat bloom” 等とは無関係。茶では好ましい外観ポジティブ語。


🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

視覚評価

均一性(even)、選別の良さ(well-sorted)、清潔感(clean)と併読。

保存影響

高湿度で光沢が落ちやすい。乾燥・低湿保存が望ましい。

関連規格

ISO 11286(粒度等級)は粒度面からの均一性指標として参照相性が良い。

よくある共起

bloomy leaf / good bloom / dull leaf / with tips / wiry and bloomy。


🫖 紅茶文脈での使い方(英和例文)

英文: The leaf shows good bloom with plenty of tips.

和訳: 芽を多く含み、照り(ブルーム)が良い外観です。

英文: Excessive handling has rubbed off the bloom, leaving the leaf dull.

和訳: 取り扱い過多でブルームが擦れ、葉がくすんでいます。

英文: This orthodox OP is bloomy and even, indicating careful manufacture.

和訳: このオーソドックスのOPはブルームがあり均一で、丁寧な製茶を示します。

英文: CTC grades rarely exhibit bloom due to maceration.

和訳: 揉み砕き工程のため、CTC 等級ではブルームが出にくいです。

英文: Golden bloom on the tips suggests fine plucking.

和訳: ティップの金色のブルームは良い摘採を示唆します。


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