smoky

  • 読み:スモーキー
  • 主訳:煙のような
  • ISO準拠

🗂️ Term: smoky
🏷️ 日本語訳(原義): 煙臭い/燻煙様
🔸 ISO 6078文脈による和訳: 煙臭い(欠点語)
📘 定義: 茶葉や抽出香に感じられる、燃焼由来の煙・煤を思わせるオフフレーバー。意図的な燻製茶(例:正山小種の伝統製法)を除き、保管・乾燥・流通中の汚染として欠点(storage defect)に分類される。
📚 分類: 保管欠陥
📖 登場規格: ISO 6078(紅茶語彙規格)

contents

📝 定義(Definition)

smoky は、木材・石炭・油脂の燃焼臭に近い刺激や煤っぽさが茶に移った状態を指す。toasty(穏やかな焙煎香)やwoody(乾いた木質とは異なり、煙自体の刺激・焦げ由来の欠点としての臭いです。


📚 説明・背景(Explanation / Background)

主な原因

保管・流通:喫煙・線香・香辛料燻煙、火災・近接火気、コンテナ内の煤臭などからの移り香。
乾燥工程:直火・排気不良で燃焼ガスが混入。燃料臭(油・煤)が付着。
包装:煤臭の付いた資材・再使用容器の残臭。

化学のヒント

フェノール類(グアイアコール等)やPAHs(多環芳香族炭化水素)が煙様の印象に寄与している場合があります。また、高レベルの煤汚染は品質・安全双方の懸念があります。

意図的燻香との区別

伝統的燻製茶は製法上の特徴として記載(例:smoky style by design)。
本項の smoky は不本意な付着臭で、clean / bright を阻害しflat / harshに傾ける。


🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

検出のコツ

  1. ドライリーフのカップウォームド(温杯して嗅ぐ)
  2. 抽出直後の立ち香で刺さり/煤っぽさを確認
  3. 冷め香で残留の有無を追う

予防

燃焼源から分離保管、無臭の倉庫空調、バリア袋(アルミラミ)密封、乾燥は間接加熱+排気管理。コンテナ・倉庫の脱臭・清掃を徹底。

是正

軽度の移香は入替包装・エアリングで緩和することもあるが、強い煤臭は不良扱い。

関連語

toasty(穏やかな焙煎香/ポジにもなり得る)、burnt(焦げ)、tar-like(タール様)、woody(木質、煙とは別)。


🫖 紅茶文脈での使い方(英和例文)

英文: An unwanted smoky taint suggests warehouse contamination.

和訳: 倉庫由来の汚染が疑われる、不本意な煙臭があります。

英文: Direct-fired drying left a smoky, slightly tarry note on the leaf.

和訳: 直火乾燥で、葉に煙っぽくややタール様のノートが残りました。

英文: Use barrier inner bags to avoid smoky transfer during shipping.

和訳: 輸送中の煙臭移りを防ぐため、バリア性内袋を使用しましょう。

英文: This is not the intentional smoky style; it is a storage defect.

和訳: これは意図的な燻香スタイルではなく、保管欠陥です。

英文: Smoky contamination dulls the cup, masking clean and bright characters.

和訳: 煙汚染はカップを鈍らせ、clean/brightを覆い隠します。


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