liquor color

  • 読み:リカーカラー
  • 主訳:水色

🗂️ Term: Liquor Color
🏷️ 日本語訳: 水色(すいしょく)
📘 定義: 紅茶や緑茶などの茶液の色をあらわす専門用語である。英語では “liquor color” などの表現が用いられる。
📚 分類: テイスティング用語(tasting-term)
📖 登場規格: ISO規格には直接登場しないが、評価語彙として広く用いられる。


📝 定義(Definition)

水色とは、茶を抽出した際の液体の色合い(色調および濃淡)を表す用語である。
日本茶、紅茶、烏龍茶を問わず、官能評価における視覚的指標のひとつとして用いられる。


📚 説明・背景(Explanation / Background)

「水色(すいしょく)」という言葉は日本の茶業界における専門用語であり、茶葉の加工状態や抽出条件、品種、発酵度などを総合的に反映した色合いを示します。
「紅茶の水色は赤く、緑茶の水色は黄色〜緑色」といった分類がされますが、明確な規格や数値定義は存在しません。


🧪 関連属性・補足情報(Attributes / Notes)

  • 「水色(すいしょく)」は日本語特有の表現で、茶葉から抽出された液体の色や透明度を評価する際に用いられます。英語圏では主に liquor という語で表現されます。
  • 茶液の色は、水質・抽出温度・蒸らし時間によっても変化します。品質評価のためには ISO 6078 に定められた標準抽出法が用いられますが、実際の飲用シーンとは条件が異なるため、評価基準としての性格が強いです。
  • 「水色」は、味や香りと同様に、視覚による品質評価指標の一つです。
  • 英語圏にはこの語に完全対応する単語はなく、翻訳には工夫が必要です。
  • 英語では通常 “liquor” として表現され、必要に応じて色形容詞(reddish, golden, darkなど)で補われます。

🫖 紅茶文脈での使い方(英和例文)

💠基本例文

英文:The liquor color is a clear amber with reddish hues, typical of high-grown Darjeeling teas.

和訳:茶液の色は澄んだ琥珀色に赤みを帯びており、高地産ダージリン特有の水色です。

英文:Watch the liquor color carefully—subtle changes can reveal a lot about leaf quality.

和訳:水色の微妙な変化をよく観察してください。それだけで茶葉の品質が見えてくることがあります。

英文:The liquor is bright and full-bodied.

和訳:このリカーは明るく、コクがある。

💠応用例文

英文:A golden liquor color indicates a well-oxidized but delicately processed leaf.

和訳:黄金色の水色は、しっかりと酸化されながらも繊細に仕上げられた茶葉を示しています。

英文:The dark liquor color suggests a strong brew, ideal for adding milk.

和訳:濃い水色は力強い抽出を示しており、ミルクティーに最適です。

英文:Despite its light liquor color, the tea has a surprisingly full-bodied taste.

和訳:水色は淡いものの、驚くほどしっかりとした味わいのあるお茶です。


🔍 関連用語

語句 意味
Infusion 抽出
Brisk 爽快な
Bright 明るい
Brew 抽出液
Cup Color 水色

💬 参考 紅茶に関する英語表現(実例)

英語表現 文脈・意味
deep color 曖昧かつ広義に使える表現。辞典定義などに適する。
reddish liquor ダージリン・アッサムなどの紅系茶葉に使われやすい。
golden infusion キームンやセカンドフラッシュ、中国紅茶などに多い。
amber-colored tea 琥珀色に近い表現、紅茶らしい上品な色合い。
dark brew 英国式の濃い紅茶(ミルクティー向き)に用いられる。

🧸くまの一言

「リカー」という響きは洋酒を連想する人も多いですが、紅茶界ではまさに「中身そのもの」。香りも水色もすべてがここに詰まっています。くまは最初紅茶関係者が「リカー」「リカー」と言っているので、みんな仕事の後にお酒を飲みに行くのだと思っていました。でも紅茶の評価において「リカー」とは、乾燥葉ではなく淹れた液体そのものを指すことを知って「口に出さないでよかった」としみじみ思った過去があります。

「水色」は、海外の人には意外と伝わらない言葉です。でも、日本人の感覚では「色・香・味」が三位一体で評価されるお茶文化の象徴でもありますよね☕
たった一杯の抽出液にも、たくさんの情報が詰まっている…それが「水色」です。


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