リスクアセスメント(リスク評価/Risk Assessment)

定義

リスクアセスメントとは、危害や問題が発生する可能性と、その影響の大きさを分析・評価する手法を指します。

食品安全分野では、

「どのような危害が存在し、その危害がどの程度の確率で発生し、どの程度の影響を与えるか」

を科学的に評価するために用いられます。


リスクとは

食品安全におけるリスクとは、

危害(Hazard)が存在すること

ではなく、

危害によって実際に健康被害が発生する可能性

を意味します。そのため、

危害(Hazard)

リスク(Risk)

は区別して考える必要があります。


主な評価要素

一般にリスクは、

  • 発生可能性(Likelihood)
  • 影響の大きさ(Severity)

の組み合わせによって評価されます。

例えば、発生可能性が低くても影響が極めて大きい場合は高リスクとなることがあるのです。


Codexとの関係

Codex Alimentarius Commission では、リスク分析(Risk Analysis)を

  • Risk Assessment(リスク評価)
  • Risk Management(リスク管理)
  • Risk Communication(リスクコミュニケーション)

の三つに分けています。リスク評価は、その中の科学的評価を担当する部分です。


紅茶との関係

紅茶では、

  • 農薬残留
  • 異物混入
  • 微生物汚染
  • アレルゲン
  • 保管中の品質劣化

などについてリスク評価が行われます。

また、食品防御や食品偽装防止においても、どこに重点的な対策を行うべきか判断する際の基礎となるのです。


脆弱性評価との違い

リスク評価は、

危害が発生する可能性と影響

を評価します。

一方、

漸弱性評価は、

偽装や不正が起きやすい場所

を評価します。

そのため目的が異なるのです。

項目リスクアセスメント脆弱性評価
対象健康被害・品質問題食品偽装
主眼危害と影響不正の起こりやすさ
分野食品安全食品偽装防止

🧸くまの一言

リスクアセスメントとは、

「危険があるか」

を考えることではありません。

「どの危険に、どれだけ注意を払うべきか」

を考えることです。

限られた時間と資源の中で、本当に守るべきものを見極めるための考え方と言えるでしょう。


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